大阪市内へ行った際に見つけた『小麦の奴隷』というパン屋。なかなか衝撃的な店舗名だったので、思わず立ち寄った。
店内へ入れば、いわゆる街のパン屋さんという雰囲気で、菓子パンや調理パンがたくさん並んでいた。
一番目を惹いたのはカレーパン。クルトンのようなものが表面にまとった状態で揚げられている。購入して食べてみたが、「ザックザクのカレーパン」という商品名に違わない、ザクザクとした食感で、かなりの食べ応えがあった。
いくつか購入をして帰宅後に調べてみると、かのホリエモンがプロデュースしたパン屋だという。個人的な印象は置いておくが、開業をして数年で100店舗をオープンするという経営手腕はさすがと言わざるを得ない。
この小麦の奴隷というパン屋は、店舗での仕込みを無くすことにより、特殊な技術を必要とせず”パン屋”を開店することができるそうだ。
パン職人も、旧来の寿司屋同様に職人の下で修業を行い、独り立ちをすることが当たり前と思われていた。
しかし考えてみれば、工場で作られ個包装され、スーパーに並ぶパンがあれだけおいしいのだから、なるほど十分に可能なのだろう。
実際、総菜やスイーツに至るまで、冷凍食品で驚くものが売られていることもある。冷凍技術の向上はすごいものだ。
少し脱線してしまったが、いわゆる修行をせずに一定のクオリティのパンを売ることができるのはすごいことだ。当然、こだわりがある場合はそうはいかないだろうし、スタンダードにはならないだろう。(パン屋に通う”旨み”は違うところにあると私は思うので)
ただ、店舗やパン職人の数が減っているという中で、取っ掛かりには良い商売なんだろうなどと思いながら、ガリガリとカレーパンを齧った。